①パックコントロールタグ

倒して置いたコーンを上手く活用し、DFから逃げながらパックをコントロールします。
同じ方向ばかりに動いても進路を塞がれてしまうので、DFの重心を読んでその反対側へ切り返す動きが必要になります。

スキルの高い選手は、スーパーテクニックだけでなく相手の”矢印”を読んで方向を変えることができるのです。
シンプルな練習ですが、パックコントロールスキルと合わせて認知判断も同時に鍛えるトレーニングです。




②2on1ロンド(グリッド間でのパス交換)

コーンを4つ置いてグリッドを作ります。
コーンとコーンの間(グリッド間)でしか動けないという制限の中で向かいの味方とパス交換します。
このとき相手が自分にプレッシャーをかけて詰めてくる前に出すことが基本です。
パスが間に合わない時はパックプロテクション、ターンアウェイ、シフトで回避します。

パックを持っていない向かいの選手は、DFの背後から顔をスティックを出してパックキャリアをサポートします。


このドリルを行なったとき、まだプレッシャーが来てないのにパックプロテクションしてしまったり、慌ててパックを離してしまわないように見ること、距離をはかることが必要です。





③-1 ドリブルアクロス×シュート&リバウンド


「シュート&リバウンドがスコアリングの基本だ!」と日本では昔から言われていますが、実際リバウンドは全得点の20%未満です。

また「リバウンドの原理」を理解していなければシュート&リバウンドを強調しても得点には結びつきません。

リバウンドの原理とは
【シューターから見て右のレッグパッドに打ったシュートは基本的に右方向に出る】というものです。



アカデミーでは「グリーンショット」でのスコアリングを重視しています。
このドリルではドリブルアクロスでローヤルロードを超えることで、ゴーリーがパックに対して横へ動きながらシュートを止めることになります。
ローヤルロード絡みとショットとなるため、このリバウンドは「グリーンリバウンド」となります。

ゴーリーはパックの横移動に対して動きながら正対するのではなく、シャッフルの合間にできるだけ静止し両足のバランスを保ちながらリバウンドコントロールします。
バックドアに相手がリバウンドを狙って待ち構えているなら、正面にリバウンドをあえて出すことも必要です。
優秀なゴーリーはリバウンドコントロールを徹底し、被シュートを減らすことができるのです。




③-2 シザース×パスアクロス(ワンタイマー)

アカデミーでは”シザース”を多用します。
シザースは味方同士で交差することで、攻撃方向を瞬時に切り替えて相手守備を混乱させることができます。

ドリルは中央でシザースしてゴールに近づきパスアクロス(ローヤルロードを超えるパス)をできるだけワンタイマーで合わせます。

このとき、ゴーリーの横移動より早いパスを出すことやゴーリーのパスへの読みを遅らせたりズラすフェイクも大切です。

バックドアへのラストパスの精度、ワンタイマーの精度はゲームの勝敗を左右しますので、このドリル実はかなり重要です。

ゴーリーはパス限定のドリルですが、常にシュートにも対応できるポジションを取ること。
パスより先にパックの正面に入るように振り向いてバタフライブロック(アタックセーブ)します。




③-3 ドリブルアット×ブレイクアウェイ

パックキャリア(F1)はD2へ向かってドリブルし、F2はDFの背後に飛び出します。
F1はソーサーパス(浮かせるパス)でF2に繋ぎブレイクアウェイ(ゴーリーとの1on1)を獲得します。

F2はゴーリーとの1on1ではできるだけディーク(かわし)を短い時間で狙います。

このときゴーリーは一気にクリーズ内に下がらないように注意してください。



GAME 3on3(4ゴール/NZワイド)

今日の総復習も兼ねて、4ゴールでNZ(ニュートラルゾーン)を横に広く使ったゲームで締めました。

リンクを横に広く設定することで曲線的な動きが必要となり、4ゴール(2ゴール+2ゴール)の設定でリンクを横に広く使う意識づけになります。

また、この設定でスコアリングは必然的にショートプレーを狙わなければならなりません。
この前に行なったドリブルアクロス、シザース、ドリブルアットや、パス&ゴー、パスアクロス、ラップアラウンド、フェイクやシフトを多用しゴール周辺から得点を狙う技術と戦術が求められます。