ゴーリーの動きの全ては”基本姿勢(構え)”を中心に回っていますので
正しい基本姿勢を取ることが
「良いスケーティング」「良いポジショニング」「良いセービング」に直結します。
|①基本姿勢
まず基本となる構え方=ベーシックスタンスについて。

1.スタンス(足幅)
・両足は肩幅よりやや広めにする
・両足はつま先を内転し、親指同士を向き合わせるようにする
・足首、膝、股関節の各関節が軽く曲がるように構える
・膝は軽く内旋し、両足で押し合うにする(内股になりすぎないように)
2.両手
・ブロッカー/グラブ/頭の三角形
・ブロッカー/グラブ/スティックのトウの三角形
・両手は顔より前に構える
・スティックはブレードのトウをつけて構える
・グラブは親指と人差し指を立てて構える(時計の針で例えると10時10分の向き)
3.面積
・防具同士の干渉を極力減らして常に最大面積を維持する
これらをチェックしてください。
自宅で防具を装着して鏡で確認したり、写真や動画を撮ってもらうとベストです。
|②スタンス
移動やセービングから逆算してスタンス(足幅)を管理することが重要です。
スタンスは狭いほどバタフライや構えの切り替えがしにくくなり、広いほど方向転換や横移動がしにくくなります。

1.ワイドスタンス
バタフライの際は最大面積を作り、ボトムネット(ゴールネットの下部1/3)をレッグパッドで広くカバーするように広い足幅=ワイドスタンスで構えます。
バタフライの際は、両足を開いて股下は完全に閉じます。
2.ナロースタンス
バタフライから基本姿勢に切り替える際は、バタフライスタンスからパック2個分内側につま先を立てて構えます。
ワイドスタンスのバタフライから、狭いスタンスの基本姿勢となるためナロースタンスと言います。
|③アウターロールバランス
基本姿勢はバタフライの際に取るべき「アウターロールバランス」から逆算して考えます。


アウターロールバランスは、レッグパッドのアウターロールの前に手首を置いて前傾したバランスのことを指します。
アウターロールバランスを取ることで
✔︎重心移動や方向転換がしやすい
✔︎瞬時に手足を出したりフリーズがしやすい
というメリットがあります。
一方でフラットバランスは、直立したような姿勢で一見面積的に大きく見えるかもしれませんが、重心移動や方向転換しにくく、パックから見上げた時に手の上下に隙間ができてしまうため動作が迷いやすくなってしまいます。
|④基本姿勢の使い分け
試合の中でゴーリーは基本姿勢の高低を使い分けることで、疲労や消費エネルギーを減らすことがパフォーマンスを維持するために大切です。

1.アップライトスタンス
パックが遠くにありシュートの可能性が低いとき、スクリーンの状況でパックを高い視線から探したいときは重心の高い姿勢で構えます。
ただ、この姿勢ので低いシュートへ素早くセーブすることや素早い横移動には不向きです。
2.ローディングスタンス
パックがゴールに近づきシュートの可能性が高いときは、姿勢を低くして素早いセービング動作や横移動に備えます。
ただ、この姿勢のまま常にプレーすることは筋力的に厳しいです。
一流のゴーリーは高いパフォーマンスを維持するために、アップライトとローディングを明確に使い分けてプレーします。
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