こんにちは。
SH HOCKEY ACADEMY 人見 峻です。
SH HOCKEY ACADEMY NAGOYA(以下SH名古屋アカデミー)は前期の活動を終了し、明日10/1より後期に移行します。
改めまして、前期の活動にご参加ご協力いただきありがとうございました!!!


後期へ移る前に、前期の振り返りと後期の活動方針について共有したいと思います。
▼前期の振り返り
SH名古屋アカデミーは、今期よりBASICクラスとELITEクラスの2クラスに分けての活動をスタートしした。
BASICクラスは、基本的なテクニックスキルを中心に、フェイクやパックプロテクション、周辺視などの個人戦術に当たる部分を主に練習しました。
基本的なスキルの反復の中にも、ゲームの中で「いつどうやってスキルを発揮するか?」を結びつけながら指導しました。
「ゴールデンエイジ」と呼ばれる主に11〜12歳の年代では、運動神経、身体能力が著しく発達します。
このゴールデンエイジでスキルを獲得するためには、10歳未満の段階で基本的な運動スキル、コーディネーション能力を身につけて置くことが重要です。
10歳未満での取り組みが、11〜12歳でのスキル獲得を加速させることにつながります。
ゴーリーにおいても、学年で言えば小学2〜4年生の段階から、大人と同じスキルを段階的に取り組み始めることで5〜6年生になる頃急激に上達します。
スキル指導は早いほど良く、正しい動きや習慣を身につけるためにもBASICクラスとしての活動は非常に重要だと僕自身この6ヶ月で強く感じました。
ELITEクラスは、条件や制限の中で素早い状況判断が求められるロンドやポゼッション系のトレーニング、規律の中で正確にスキルを発揮しなければならないパス&コントロールを中心に取り組みました。
アカデミー発足当初から常に重視してきた「球技論的に優れたプレー」が、ELITEクラス最終枠で行なった4on4ゲームで成果として出てきているのを感じました。
多彩なハンドリングによる前進や引きつけ、パスレシーブの精度、サポートや背後を取る動き…など球技の原理原則に基づいたスキルの発揮や状況判断が、この年代でも地道に積み上げれば十分成せるものだということを確信しました。
GOALIEクラス(後期より名称を変更します)は
ソリッド(姿勢、スケーティング、ポジショニング)を忠実に実行しながら、リアクティブ(反応や読み)を兼ね備えた現代ゴールテンディングスタイルを追求してきました。
アカデミーと並行してレッスンにも継続してご参加いただいたことで、ゴーリー全体のアカデミー発足当初から比べてもレベルは高くなりました。
ゴーリーとして練習で上手いだけでなく「試合の中でどれだけシュートを防げるか」が最も重要です。
基礎基本を大切に続けながら、よりゲームライクなスキルや判断を身につけていきましょう。
▼後期の活動方針
後期の活動を進めるにあたって、SHアカデミーとして向かっていく方向性について共有します。
◉VMV
VISION 世界レベルの選手を育成する MISSION スキルとホッケーIQを兼ね備える選手を育成する VALUE 全ての選手の上達と成長を作る
VISION:未来
MISSION:使命
VALUE:価値観
SHアカデミーとしては、愛知や関西からでもトップリーグ、トップレベルを目指せるような環境作り、指導の提供を日々追求します。
将来的には、愛知や関西でプレーを続けた選手の中からトップリーガー(海外リーグやアジアリーグ)や大学トップ選手の輩出、愛知や関西の選手が北海道や東北、関東の強豪校と引けを取らないところま全てにおいてレベルアップを図りたいと考えています。
ただ、たった数名のスーパーエリートを生み出すことだけが目的ではありません。
アカデミーとして関わる「全ての選手の上達と成長を作る」こと。
全ての選手が「スキルとホッケーを兼ね備える自立した選手」であること。
その果てに、我々のビジョン達成があると考えています。
100人いれば100人を上手くすること。
ここが最も根底にあります。
◉5つのプログラム
SHアカデミーでは5つのプログラムを継続的に提供いたします。
①オンアイスプログラム
後期はよりテーマ設定を明確にし、よりSHアカデミーのプログラム内容や指導方針がわかりやすくなるように工夫してまいります。
練習の練習で留まることなく、常に選手がゲームで活躍できるようなることから逆算してテーマや練習を設定します。

また、SHアカデミーではアイスホッケーの構造を体系化、細分化、言語化することでよりわかりやすく、より深く学ぶことを重視しています。(この作業は永久に続きます笑)
下記はまだ修正必要ですが、仮掲載します。



(日々整理中ですのでご了承ください…)
アイスホッケーにおけるフェーズ(局面)ごとのプレー要素を整理、細分化することで選手に必要なスキルや知識は何かが見えていきます。
この全体像を年代別のプログラムとして落とし込み、積み上げていきます。

BASICクラスは、まず「自由自在に動けるようになること」を重視します。
自由にスケートやパックを操ることができれば、周りを見て状況を判断することができます。
そのため、まずはスケーティングとハンドリングのスキルを重視して練習していきます。
ずっと基礎的なテクニックスキルばかりを練習するのではなく、個人戦術(1on1)や段階的に2on1など味方と協力してプレーすること(グループ戦術)を意識づけしていきます。
テクニックスキルの反復と習得はもちろん、どうやってプレーするか?を学ぶことで戦術メモリーを蓄積することが大切です。
ELITEクラスは「ゲームや対人の中でスキルアップすること」を重視します。
よりゲームライク(ゲームの状況を想定)な練習を重視して取り組みます。
また、チーム戦術にあたる組織的なプレー(ブレイクアウト、リグループなど)の概念、プレー原則についてもより深く触れていこうと考えています。
ELITEクラスは、スキルの高さ、インテンシティー(強度)の高さも求めますが、プレーにおける「視覚」と「思考」も重視します。
「球技論的に優れたプレー」
「常に相手よりもハードにプレー」
これらを融合したホッケーを追求します。
②ゴーリープログラム
世界的に見てもそうですが、地域や国の競技レベルの発展にはゴーリー育成が欠かせません。
SHアカデミーとしても、世界基準のゴーリー育成を目指します。
ゴーリーは
①ソリッド (姿勢、スケーティング、ポジショニング) ②リアクティブ (反応や読み、駆け引き)
これらを融合した現代ゴールテンディングスタイルを引き続き追求していきます。
ゴーリーもプレーヤー同様、毎回テーマ設定し取り組んでいきます。
メインテーマとしては
1.ベーシックセーブ 基本姿勢、正対スケーティング、ポジショニング+セーブ各種 2.ポストプレー ポスト間移動、RVH、OPD 3.ショートプレー リバウンド、バックドア、ブレイクアウェイ 4.スクリーンプレー スクリーン、フラッシュスクリーン、ディフレクション
これらのメインテーマから派生するゲームシチュエーションをドリル化しながら進めていきます。
③オフアイスプログラム
氷上練習の機会が限られる西日本の環境の中で、オフアイスやシンセティックアイスでの取り組みは非常に重要です。
SH名古屋アカデミーでは、オフアイスでのスキルトレーニングを継続して取り組んでまいります。
オフアイスでは、ハンドリング、パスレシーブのスキルアップと合わせて
コーディネーション能力、動体視力(スポーツビジョン)、身体操作の向上にも取り組んでいこうと考えています。
また、アカデミー独自のハンドリングプログラムを設定しました。
(こちらも日々整理中です…)

これだけだとわからないかもしれませんが、現段階では42種類あるハンドリングスキルをマスターしてもらいます。
実は最近のレッスン生には小出ししながら取り組んでいますので、今後動画を交えて解説します。
④オンラインプログラム
今後もアカデミーのプログラム、練習動画などを定期的に発信していきます。
現在大学生向けのチームシステム、スコアリング戦術に関する資料も作成しておりますので、完成し次第共有します。
動画ネタ、発信ネタなどリクエストありましたら教えてください(笑)
⑤個人プログラム
アカデミー会員の方は、個人的なプレー分析やホッケーに関する質疑応答も承っております。
特にゴーリーの方は失点分析やフィードバックもしますのでお気軽にお願いします。
動画による分析依頼の場合は、できるだけ気になるシーンを切り取るなどしていただけると助かります。
また、分析など細かく見るものもありますので即答できず少々お時間をいただく場合もありますことを予めご了承ください。
▼さいごに
さいごになりますが、今年度リンク枠の事情により開催できておりませんでした
SH HOCKEY ACADEMY KYOTOを11月末より再開予定です。
まだリンク枠が継続して確保できるかわかりませんが、関西での活動を今後も継続したく準備を進めております。
昨年度以上に、参加選手の皆さんの上達と成長を作れるアカデミーにしていきますので引き続きよろしくお願いいたします!
さて、明日の朝から後期スタートです!
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