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BASIC#14 ピックアップ






誰も触れていないルースパックを拾う【ピックアップ】をテーマに練習しました。


アイスホッケーはボードを使うことができる競技です。
ボード際でのパックの先取、奪回、キープ、シュート、バトルなど常にゲームを意識した構成としました。



▼Drill-1 W-up ピックアップ
置いてあるルースパックを拾って置くという単純作業ですが、できるだけ最小ターン(タイトターン)を目指します。

パンチターンは両足のインエッジとアウトエッジをしっかり効かせることで、スピードがある中でも両足に力を分散させてターンすることができます。


▼Driil-2 ウォールピックアップ
ボード際にダンプインされたパックを拾ってパスを戻します。
ボード際へ向かう際はリンク全体を事前に見渡して味方や相手の状況確認をします。
チラっと見ることをチェックショルダー(ルックアラウンド)と呼び、一流の選手は試合中何度も首を振って周りを見ています。

チェックショルダーを意識づけさせるために後ろの人に信号を出してもらい、ターンする方向を決めます。



▼Drill-3 ウォールピックアップ②カットザネット
ゴールネットを使って優位なポジションを取ることをカットザネットといいます。
相手チェッカーの状況を見て、ゴール裏を回って反対方向から逃げることを想定します。


▼Drill-4 ウォールピックアップ②カットザネット&リバース
相手チェッカーの先回りに対して反対方向にターンやシフトで切り替えします。
追いつかれないようにターンやストップの後に再加速するために2〜3歩ダッシュを意識しましょう。



▼Drill-5 ウォールピックアップ×ドライブシュート
AZ(アタッキングゾーン)でパックを先取し、スロット内にパックを持ち運んでシュートします。


▼Drill-6 ウォールピックアップ(ターンアウェイ×ウォークアウト)
コーナーからゴール前に侵入してシュートを打つことをウォークアウトと言います。
必ず相手DFから逃げるようにここもしっかり足を動かしながらプレーしましょう。


▼Drill-7 1on1ゲート(スモールエリア)
狭い範囲でのバトル系の練習です。
パックをめぐってバトルする要素はこの年代から身につけていくべきです。
中学生や高校生になると周りの体格も大きくなるため、そこから強くバトルすることを意識してもハードルが高いからです。
この年代からバトルする意識を持たせることが中学生以降のプレーに大きく影響すると考えています。

ルースパックを取る際に必ず相手の前に体を入れます(ラインプロテクション)
相手より優位なポジションを先に奪うことが大切です。



▼GAME 2on2+フリーマン
コーチ(僕)がフリーマンとなり攻撃側の味方をします。
4年生以上は【グリーンショットで得点したら3点】という設定です。

ゲームでもただの点の取り合いにせず、テーマやその日取り組んだ練習を結びつけていくことが重要です。
意識している子はゲームの中でも首を振ってチェックショルダーしたりラインプロテクションを実行していました。

意識できる子、素直にすぐ実行する子はものすごいスピードで上達します。





▼ホッケーを学んで”戦術メモリー”を高める

今回の練習内容も基本技術のレベルアップと合わせて、戦術的な観点から指導しています。
チェックショルダー、カットザネット、ラインプロテクションなども相手からパックを取られないようにしたり、相手より優位に立つためのいわゆる「個人戦術」にあたります。

北米のジュニアトーナメントをこの夏Youtubeで見ていましたが、北米北欧との差は
「日本人がテクニックの反復をしている間に、彼らはホッケーを日々学んでいる」
ということです。

ここが日々広がる日本と世界との差ではないかと僕自身感じています。

国や地域、カテゴリーによって当然差はありますが、彼らが早い段階でホッケーを学んで”戦術メモリー”を積み上げていなければU10であそこまでホッケーをきちんと成立させることはできないだろうと思います。


「まずは個人スキルが大事」というのは間違いありませんし、個人スキルは継続してこそ意味がありますが、個人スキルだけでホッケーは成立しません。

日本は中学生や高校生くらいになってから本格的に戦術やシステムを学ぶ傾向にありますが、正直遅すぎると思っています。
目安として、小学3.4年生くらいから個人戦術、グループ戦術から段階的に落とし込んでいく必要があると考えています。そして個人戦術、グループ戦術を定義したり言語化することが大切で、これがSHアカデミーとして定めるプレーモデルの考え方です。


僕は個人スキルの反復練習でも
・このスキルの目的は何か?
・このスキルを試合中どんなときに使うか?
・このスキルをできることでどんなメリットがあるか?

をできるだけ戦術と結びつけて伝えながら取り組むようにしてます。


戦術の定義は
「スキルを使い、いつどうやってプレーするか?」です。

SHアカデミーとしては
技術×戦術を常に追求していきます。

個人スキルと戦術的知識やイメージを結びつけて”戦術メモリー”を日々積み上げていきましょう。




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