ゲームを通じて見ているポイント
明日のELITEクラスは先週に引き続き4on4(4ゴール)ゲームを行います。
ただの点の取り合いやお楽しみゲームではありません。
自分の現状や今後の課題を見つけたり、選手同士の競争を加熱させることが目的です。
ゲームを通じてコーチが見ているポイントポイントをまとめます。
1.ハンドリング
「ハンドリング」や「パックプロテクション」を重視します。 無計画にハンドリングしたり、安易にパックを離していないかを見ます。 シザースやパス&ゴー、ドリブルアットなど狙って相手の守備を崩そうとする動きは特に評価します。
ハンドリングはプレーモデルで設定している4原則に基づいて判断します。

2.ホッケーの4局面の切り替え
ゲームの中で「数秒後その局面に切り替わるか」を先読みしてプレーしているかを見ます。

味方が相手からパックを奪うのを先読みし、パックを前進させられる位置(相手守備を超えられるような)に飛び出すことサポートや
味方がパックを失なったら素早くバックチェックやインサイド(リンク中央)に寄って相手をサイドレーンから走らせるような方向づけをするなどができるかです。
3.インテンシティー(強度)
ゲームの各場面で「闘う」ことができているか。
ここはかなり重視しています。
インテンシティーが高く良い例をあげると
・ルースパックに対して相手の前に体を入れて先取する ・ボード際での守備はパックキャリアに近接して顔を上げさせないようプレッシャーをかける ・必死かつ意図的にフォアチェック/バックチェックを実行している
こういったことが強くハードにできるかどうかです。
性格的に優しくて、なかなか強くプレーできない、、、ということもあるかもしれません。
しかし、チームが勝つには闘わなければならないのです。
4.オフザパックの動き
パックキャリアに対してパスコースを作る=サポート 相手守備から瞬時に離れてパスコースを作る=デスマルケ レーンやトライアングルを意識する=ポジショニング
パックを持っていないとき=オフザパックの動きもかなり注目して見ています。
オフザパックの動きは守備の際も含まれます。
攻撃面だけでなく、守備面も積極的にパックを奪いにいったり守備のポジショニングを適切に取れているかを見ます。
5.スコアリング
計画的にパックコントロールし、グリーンショットに結びつくチャンスを作れるか
決定機で正確なシュートを打つことができるか
また、ゴーリーとの1on1やショートプレーでは、できるだけ短時間で難しいフェイクやシュートを狙うことを推奨します。
ローヤルロードを2回以上超えるパスやハンドリング、スクリーンだけでなくディフレクションやパスアクロス、リバウンドをさらにローヤルロードを通すなど得点に対する工夫を評価します。
6.ゴーリー
失点しなければ、止めていれば良いというわけではありません。
ソリッド ◉構え ・適切な構えの使い分け(アップライト↔︎ローディング)ができているか ・適切な状況やタイミングでRVH/OPDを使うことができているか ◉スケーティング ・正対スケーティングを妥協せず実行しているか ・ポストプレー(立ったままの移動、RVHやOPD、キャンセルなど)を正確にできているか ◉ポジショニング ・正確に正対できているか ・状況に応じて適切なデプスコントロールができているか ・角度のないエリア(アウトサイド)への段階的な後退、オーバーラップができているか リアクティブ ・シュートに関して必ずバタフライセーブできているか ・距離や状況に応じてセーブとブロックを正しく使い分けることができるか ・リバウンドコントロールが正確にできているか ・ショートプレーに対してアタックセーブ、アクティブハンドができているか
これだけではありませんが、これらを中心にゲームの中で基本に忠実かつゴーリーとしての本来の仕事=止めることがどれだけできているかを見ます。
◉1秒ルール
このシーン(画像)を見てください。

黒が守りですが、黒の4人が左ゴール側に寄ってしまい右ゴール側に白の選手が1人フリーになっています。
黒4人全員がパックに向かい相手を見失っている状況です。
頭に入れておいてほしいのは
【1秒ルール】です。

1秒ルールとは
【1秒以上同じところを見ない】という特に守備をする際の約束事です。
例えば1秒以上パックだけを見続けているということは、自分がマークする相手を見失いフリーにしてしまっている可能性があります。
逆に自分がマークする相手だけを見ていたらパックを見失っているかもしれません。
先ほどのシーンも、常に周りを見てバックドアにフリーになっている相手を見つけて素早くカバーする必要があります。