「今日の練習に自分の行きたいチームのスカウトが来てたらどうする?」
昨日から始まった名古屋ELITEの練習のはじめに、選手のみんなにこう質問しました。
『1年間、毎回の練習で”見られている意識”を持ち続けることができれば必ず成長する』
と伝えました。
もし自分が行きたいと思うチームのスカウトが練習を見に来ていたら、オファーをもらうために必死で頑張ってアピールするはずです。
スカウトは、ホッケーの技術面だけでなく、ホッケーに対する姿勢、プレーに対する姿勢や執念も見ています。
昨日の段階で、先日公開したプレーモデルの全体図を事前確認していた選手は全参加者の1/3でした。
ロンドの練習でパックを追わない、パックを奪われても途中で諦める、ゴーリーで言えば練習で構えない、バタフライしないというのも、実際のスカウトでは篩(ふるい)にかけられます。
実際にスカウトが来ている「その場だけ」頑張ろうとしても、普段の取り組む姿勢や選手のキャラクターをスカウトは事前リサーチしています。
目の肥えているスカウトマンは、目の前の選手のプレーが真の実力なのか、その場しのぎのがんばりなのかやマグレなのかを見抜きます。
「これくらいでいいや」と心の中で思っていることはプレーに出ますので、それもスカウトの人は見ています。
学校のテストも日頃からコツコツ積み上げていれば、テスト直前になって大慌てすることをある程度防ぐことができます。
ですが、多くの人がこの「結果や目標から逆算してコツコツ積み上げる」ことを続けられないのです。
スポーツも同じで、試合の直前、試合の日だけ気合いを入れて頑張ろうとしても空回りして終わってしまうものです。
普段の練習から
「今日が大事な試合」という意識。
「常に周りから見られている」という意識を持つことが大切です。
ELITEクラスは特に「過程=プロセス」を大切にしてほしいと考えています。
自分が望む結果を出したいのなら、結果にふさわしいプロセスを日々積み上げることが大切です。
釣りは魚が釣れないときは楽しくありません。
ですが、餌やルアー、釣れるポイントや時間帯などを日々試行錯誤し努力と工夫を続けて釣れた魚の喜びは大きいはずです。
釣れない、でも釣りたいと思うなら日々の試行錯誤や努力というプロセスを積み上げることが、「釣れた!」という結果を作り、釣りの本当の楽しさに気づくことができます。
ホッケーも同じです。
練習から、意識、確認、徹底、執念という「結果を作るためのプロセス」をとにかく積み上げてください。
プロセスの積み上げは「自信」になります。
自信はプレーの余裕を作り、プレーの自由度を高め、メンタル的に優位になれます。
ELITEクラスを設立したのはみんなの
「ホッケーに対するプロセス改革」が一つの理由です。
プロセスを変われば結果が変わり、結果が変わればホッケーが今まで以上に楽しくなるはずです。

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