試合の中で効果的にパックを支配しゴールへ運ぶための考え方です。
パックコントロールは3つの原則で考えます。
①常に選択肢を持ってハンドリングする
ホッケーIQの高い選手は、様々な状況の中で瞬時にハンドリングかパスかを選択し使い分けることができます。
相手守備を全員華麗にかわしてゴールに向かうプレーは目立ちますが、レベルが上がるほどそのようなプレーは成立しにくくなります。
ハンドリングは相手を抜き去るためだけが目的ではなく、常にハンドリングの効果を考えてプレーすることが大切です。
②意図的にハンドリングする
常にハンドリングの狙い(意図)を持ってコントロールすること。
SHアカデミーでは、パックコントロールを大きく分けて4つのパターンで考えます。
1.突破する
⇒ドライブ

スピードとスペースがあるときは積極的にゴールに向かい得点を狙います。
ゴーリーと1on1のときは、できる限りゴーリーと駆け引きしてシュートやフェイク、ディークで騙したり先に座らせたります。
2.方向を変える
⇒チェンジオブディレクション

相手の”矢印(重心)”やスティックの動き、位置を読んでハンドリングの方向を変えます。
3.保持する
⇒パックプロテクション、ターンアウェイ、シフト

パックが相手に取られそうな時、ゴールに向かうことができずスペースがないときは身体でパックを守り(パックプロテクション)、ターンアウェイやシフトでパックを保持します。
4.引き付ける
⇒ドリブルアット

相手を自分に引き付けることで味方のスペースを作ります。
ドリブルアットは、味方をマークしているD2へ正対するようにハンドリングすることで自分に相手を引き付けます。
これにより味方のスペースが広がるので、パスを受けた味方は時間とスペースに余裕ができます。
③状況に応じてハンドリングを使い分ける
例えば、自陣ゴール前で「こないだYoUTubeで見たあのハンドリングを披露しよう!」とチャレンジするのはどうでしょうか?
もしここでパックを相手に奪われたらどうなるでしょうか?
常に状況を考えて、リスク(危険)とセーフティー(安全)どちらを取るべきか理解してプレーすることが大切です。
多彩なハンドリングスキルは大切ですが、ゲームの中で適切にパックコントロールを使い分けられる選手を目指しましょう。